ネット上の掲示板や知恵袋、SNSの一部では「TOBE移籍後に地上波から干されたのではないか」「旧体制からの圧力でバラエティに出られないのか」といった憶測が散見されます。しかし、芸能ジャーナリズムの現場取材と民放各局の編成データが示す事実は、そうした単純な陰謀論とは正反対の構図を描き出しています。
理由1:過密を極めるグローバル音楽活動と時間的リソースの配分
Number_i結成以降、彼らのプライオリティは一貫して「世界基準の音楽制作とライブパフォーマンス」に置かれています。米コーチェラをはじめとする海外フェスへの参戦、渡米してのレコーディング、緻密なダンスリハーサルには膨大な拘束時間が生じます。バラエティのひな壇収録やロケ企画は拘束時間が半日から終日に及ぶことも珍しくなく、音楽活動との物理的なスケジュール調整が極めて困難であることが最大の要因です。
理由2:タレント価値の毀損を防ぐ「希少価値(ラグジュアリー)戦略」
広告代理店関係者の分析によると、現在の平野紫耀はイヴ・サンローラン・ボーテのアジアアンバサダーやルイ・ヴィトンのパートナーシップなど、世界的なハイブランドの顔としてのポジションを確立しています。日常的にテレビのバラエティ番組で安易なリアクション芸や罰ゲームを消費され続けることは、ハイエンドなブランドイメージとのコンフリクト(衝突)を生みかねません。あえて露出を絞ることで、出演時のプレミア感とタレント価値を高める「ラグジュアリー戦略」が意識的に採られています。
理由3:制作者側が求める役割の「ゲストから座長への昇格」
民放キー局のチーフプロデューサーは語ります。「今の平野紫耀を呼ぶなら、番宣で数分座らせるような通常のゲスト扱いでは視聴者も納得しません。特番のメインMCか、番組全体が彼のために設計されたスペシャル企画でなければ企画書が通らない。つまり『出られない』のではなく、局側がオファーするハードル自体がトップクラスに上がっているのです」。