インターネット上の掲示板やSNSでは、「40代で平社員は社内の恥」「窓際族確定」といった極端な意見が散見されます。しかし、人事データが示す実態はそうした一面的な言説とは大きく異なります。
パーソル総合研究所などの各種民間調査を総合すると、従業員規模1,000人以上の大企業であっても、40代平社員の現実と割合として、40代正社員のうち約3割〜4割が非役職者(係長未満の一般職階)にとどまっています。中小企業を含めた全体推計では、約半数近くが管理職ポストに就いていないのが偽らざる現状です。
高度経済成長期のように「年次を重ねれば誰もが自動的に課長や部長になれる」ポスト拡大の時代は過去のものとなりました。組織のフラット化が進み、役職ポストそのものが削減された結果、能力や就労意欲の有無にかかわらず構造的に昇進できない層がマス(多数派)を形成しています。
見落としてはならない盲点は、社内における40代平社員の扱われ方が「完全な二極化」を起こしている事実です。
現場第一線で高度な専門実務を処理し、若手から頼りにされる「スペシャリスト型平社員」として確固たる地位を築く人がいる一方で、新しいツールの習得を拒み、最低限のルーチンワークだけをこなす「働かないおじさん」と揶揄される層も存在します。後者に分類された場合、組織再編時の配置転換や、年下上司からの冷淡なマネジメントという過酷な日常が待ち構えています。