中尊寺金色堂の豪奢な輝きが平泉の「表の顔」であるならば、達谷窟毘沙門堂の荒々しい岩窟建築は間違いなく平泉の「奥底の心臓」だ。中央集権の文化を受け入れながらも、厳しい風土と土着の記憶を頑なに守り抜いた東北の精神性が、この岩壁には凝縮されている。
春の新緑、夏の濃密な苔、秋の紅葉、そして冬の雪に覆われた静寂。四季折々の厳しさの中で、岩窟は今も静かに呼吸を続けている。平泉の歴史を立体的に理解したいと願うならば、この巨岩の懐に立ち、冷たい風の音を聞きながら、かつてここで生き、戦い、祈った人々の息づかいに耳を澄ませるべきだ。 (出典: 達 谷 窟 毘沙門 堂(Yahoo!ニュース))
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