2026年、たまごっちブランドは誕生30周年のアニバーサリーイヤーを迎えた。かつて秋葉原や原宿の玩具店で行列に並んだ子どもたちは、いまや自由にお金を使える大人だ。しかし、今回の主戦場は玩具店ではない。スーパーやコンビニの「菓子売り場」である。
わずか数ミリの精密な液晶画面デザイン、手に取った瞬間のしっくり感。300円から600円程度という手頃なプライスゾーンが、購買意欲の導火線に火をつける。「1個買うつもりだったのに、気づけば箱買いしていた」。都内のスーパーでカートを引く30代女性の言葉が、このブームの異常さを物語る。