聖地・SHIBUYA109のエントランスに立つと、どこか懐かしく、それでいて決定的に新しい空気が漂っている。かつて『Popteen』の誌面を飾り、カリスマ的人気を誇った益若つばさや舟山久美子が提示したスタイルは、当時の少女たちにとって生き方そのものだった。甘いお姫様のようなディテールを、日常のカジュアルウェアに落とし込む大胆さ。それは既成概念に対するガーリーな反逆でもあった。
いま店頭に並ぶアイテムは、当時のアイコニックなモチーフを受け継ぎながらも、カッティングや素材使いが劇的に進化している。かつてのような過剰な盛り髪や極端な厚底ブーツではなく、クリーンなスニーカーやミニマルなレザーバッグと組み合わせるスタイルが主流だ。かつての熱狂を知る世代には懐かしく、Z世代には新鮮極まりないこのハイブリッドな魅力が、再び渋谷の街を沸かせている。