今や日本のグミ市場はガム市場を完全に逆転し、1000億円規模の大潮流を形作っている。ハード系、極薄系、ジュレ包み系など、ハイテクな成型技術を競う大手メーカーの攻防は増すばかりだ。しかし、そのインタラクティブな原点は、すでに数十年前に完成していた。
水や粉を使ってイチから作る「知育菓子」のようなハードルの高さを排し、袋を開けたらすぐに遊べる手軽さを実現したこと。この絶妙な難易度の設計こそが、駄菓子としての爆発的な普及を可能にした。手間をかけさせすぎず、かといって既製品を口に運ぶだけでは味わえない「自分で収穫した」という納得感。この絶妙なバランス感覚こそ、現代の菓子開発者たちが改めて注目しているポイントだ。