ORANGE RANGEの「引用」疑惑を決定づけたのが、2004年にリリースされた大ヒットシングル「ロコローション」だ。当初、作詞・作曲はバンド名義でクレジットされていた。しかし、これがキャロル・キングが手がけた往年の名曲「ロコ・モーション(The Loco-Motion)」に酷似しているとの指摘が相次ぐ。結果として、後にクレジットはカバー扱いへと変更される事態に追い込まれた。
この一件は、当時の音楽業界における著作権管理の甘さを露呈させるとともに、「確信犯的なサンプリング」という言い訳が通用しない日本のメジャーシーンの厳しさを物語る象徴的な事件となった。ファンは困惑し、批評家は首を傾げたが、それでもCDは売れ続けた。このねじれ現象こそが、当時の彼らの持つ圧倒的な熱量の証明でもあった。