冬季五輪において最も基本的な要素である「雪」の確保も、大きな不安材料でした。平昌周辺は寒冷である一方、冬場の降雪量が比較的少ない地域として知られています。
組織委員会は数百台の人工降雪機を配備して対応したものの、人工雪の造成には莫大な水資源と電気代がかかり、予算をさらに圧迫しました。加えて、開会式会場となったオリンピックスタジアムに屋根が設置されなかったため、氷点下10度を下回る酷寒と吹き荒れる突風により、リハーサル段階で観客が低体温症を訴えるなどのトラブルが続出しました。
アルペンスキー会場となった旌善(チョンソン)アルペンセンターでは、森林伐採による環境破壊への抗議活動が起きるなど、立地選定そのものの妥当性を問う声がやまない状況でした。