ロシア勢によるハイレベルな頂上決戦の裏で、日本代表の2人が見せた演技もまた大会のハイライトでした。平昌五輪シーズンの前年、左股関節の疲労骨折により長期離脱を余儀なくされていた宮原知子は、まさに不屈の精神でリンクに戻ってきました。
ショート『SAYURI』、フリー『蝶々夫人』の双方で指先まで神経の行き届いた緻密な演技を完遂。ジャンプの回転不足を徹底的に克服した宮原は、自己ベストとなる合計222.38点をマークして4位入賞を果たしました。メダルには届かなかったものの、氷上で見せた気迫のガッツポーズと清々しい笑顔は日本中を感動させました。
一方、当時シニアデビューシーズンだった17歳の坂本花織は、持ち前の圧倒的なスピードとリンクを広く使うダイナミックなジャンプを武器に躍動しました。ショート『月光』、フリー『アメリ』を堂々と滑り切り、初出場ながら6位入賞を掴み取りました。この大舞台での成功体験が、その後の世界選手権3連覇や北京五輪でのメダル獲得へとつながる決定的な転換点となったのです。