一般的なレンタカーで県外への乗り捨て(ワンウェイ利用)を選択した場合、基本料金に加えて1万5,000円から3万円前後の「乗捨手数料」が加算されます。それにもかかわらず、なぜトヨタレンタカーの片道GOは、24時間2,200円(48時間設定の場合は3,300円〜)という常識外れの価格設定を維持できるのか。その理由は、レンタカー業界が長年抱えてきた車両回送の仕組みに隠されています。
レンタカー事業者は、利用者が乗り捨てた車両をもとの拠点や需要の高いエリアへ戻す必要があります。従来は専用のキャリアカーを手配するか、プロの回送代行業者へ外注しており、東京〜大阪間であれば1台あたり約2万5,000円〜4万円もの輸送コストが発生していました。片道GOは、この回送業務を「超低価格で長距離ドライブをしたい一般ユーザー」へ委託する、いわば移動物流のクラウドソーシングとして機能しています。
事業者にとっては、高額な外注費を払う代わりに2,200円の売上を得つつ車両を目的地へ移動させることができ、利用者側は破格の移動手段を手に入れられる。この緻密な経済合理性が、他社の追随を許さない破格サービスの根本的な土台となっています。