潮目が変わったのは、今から十数年前のことだ。当時、多くの国内メディア企業が内需に頼り切っていた時代から、世界市場の潜在能力に着目していたプレイヤーは限られていた。
かつてアニメや海外音楽のライセンスビジネスは、国内向けパッケージ販売の副産物に過ぎないとみなされがちだった。しかし、作品の権利処理を緻密に整え、海外の現地ディストリビューターと直接対峙する回路を開拓したことで、作品の価値は一気にグローバルレベルへと跳ね上がった。単なる「輸出」ではなく、「世界基準のIPエコシステム」の構築。その先陣を切ったのが、まさに業界を牽引してきたビジネスリーダーたちの執念だった。