一方で、この楽曲に対して「単なるおふざけのイロモノ企画」「ファン向けのブリッコ曲」という表層的な見方をする向きも一部に存在します。しかし、それは作品の本質を見誤った誤解と言わざるを得ません。
まず注目すべきは、ペットラブモーションの歌詞の構造美です。一見すると可愛らしい言葉遊びの連続に見えますが、その根底には「選ばれたい」「誰かの特別な存在になりたい」という普遍的な承認欲求と、ペットの視点から描かれた切ないストーリーテリングが潜んでいます。哀愁を帯びたメロディラインとポップなエレクトロサウンドの融合は、北欧の気鋭コンポーザーが手掛けたハイレベルなポップス理論に基づいています。
また、演劇的なアプローチも見逃せません。4人のメンバーは全員、テレビドラマや舞台で主演を務める実力派俳優です。それぞれのキャラクターに入り込み、目線の配り方から指先の震えに至るまで「役を演じ切る」ストイックな演技力があったからこそ、あざとさが嫌味にならず、上質なエンターテインメントへと昇華されたのです。