物語の深層を探るうえで欠かせないのが、作中に散りばめられた緻密な伏線だ。時間の経過を象徴するタイトルの「すなどけい(砂時計)」が意味するものは何なのか。砂が落ちきるまでの限られた時間、そして過去と未来が交錯するタイムラインの構造には、幾重にも重なる謎が隠されている。
エピソードごとに明かされる手がかりは、観客の予想を何度も裏切るだろう。壁に掛けられた古時計の音、登場人物のふとした視線、何気ない会話の端々に仕掛けられた罠。これらがクライマックスで一つに繋がったとき、観る者は戦慄と感動の渦に包まれることになる。