「パンピー」とは、「一般ピープル(いっぱんピープル)」を短縮した略語です。「一般人」の「般(パン)」と、英語で人々を意味する「People(ピープル)」の「ピー」を組み合わせた混種語(かばん語)として誕生しました。意味としては、特別な身分や知名度を持たない「ごく普通の人」「一般庶民」「素人」を指します。
この言葉の起源は、1980年代後半のバブル経済期におけるテレビ・芸能界の業界用語に遡ります。当時、テレビ制作の現場や芸能人の間で、タレント・玄人(プロ)と対比させる形で「一般視聴者」や「スタジオ観覧の素人」を「一般ピープル」と呼び始めました。これが業界内の符牒として縮まり、「パンピー」という独特の響きを持つ略称へと変化したとされています。
1990年代に入ると、バラエティ番組の普及や雑誌メディアの影響を受け、渋谷を中心とするコギャル文化や中高生の日常会話へと急速に浸透。「チョベリバ」「MK5」などとともに、平成初期を代表する若者言葉として全国へ拡大しました。2000年代以降はインターネット掲示板やサブカルチャーの広がりとともに、オタク層が「サブカルに詳しくない一般層」を指すジャーゴンとしても転用され、時代ごとに役割を変えながら生き残ってきました。