なぜ根拠のない死亡説が繰り返し囁かれるのか。最大の要因は、相棒たちとの相次ぐ別れと、記憶の重なりにある。長年ロケを共にしたブルドッグのジェームズは2016年に息を引き取り、育ての親とも言える志村けんさんも2026年に急逝した。相次ぐ悲報が人々の記憶の中で曖昧に結びつき、いつしか「あの番組の主役たち」という括りで誤った連想を生んでしまった形だ。
テレビ露出が完全に途絶えたことも憶測に拍車をかけた。2012年に起きた飼育研修生への咬傷事故を境に、彼は事実上のメディア引退となった。人前に出なくなった年月があまりに長いため、「見かけない=死亡したのではないか」という安易な短絡思考がネット空間で増幅された側面は否めない。