事態の渦中にあるのは、YouTube上で発掘され、瞬く間に世界的なトップスターへと上り詰めたジャスティン・ビーバーの初期の足跡だ。2000年代末、ヒップホップ界の大物として君臨していたP・ディディは、幼いジャスティンを自らの豪華なライフスタイルへと招き入れた。当時公開された動画の中で、ディディはカメラに向かって「彼と過ごす48時間は誰にも話せない」と不敵な笑みを浮かべ、高級車やプライベートジェットを乗り回す様子を披露していた。
当時は無邪気な「成功者のもてなし」として扱われていた映像。しかし、ディディ被告の容疑が性的脅迫、人身売買、恐喝といった重罪に及ぶにつれ、その意味合いは一変した。映像内のジャスティンの硬い表情や困惑した仕草が、今や世界中のファンや専門家によって再検証されている。権力の頂点に立つ大人の前で、無力な少年は何を目撃し、何に耐えていたのか。