中垣内時代の最大の功績の一つは、若き才能の覚醒と海外挑戦の全面的後押しだ。現在、日本代表の主将として世界を牽引する石川祐希の才能を早い段階から見抜き、エースとしての自覚と戦術的柔軟性を植え付けた。代表チームの軸として全幅の信頼を寄せ、若手の自主性を尊重するスタイルを貫いた。
同時に、日本バレーボール協会との密接な連携のもと、アンダーカテゴリーからの育成体制や海外移籍を後押しする環境整備にも尽力した。選手個人が世界最高の環境で腕を磨くことを推奨する姿勢は、かつての閉鎖的な日本スポーツ界の常識を覆すものであった。彼が植え付けた「世界標準」の思想は、今や代表チーム全体の血肉となっている。