「バッテリーは突然死するように見えて、実は事前に必ずシグナルを出しています」
日々の車両メンテナンス・整備に長年携わってきた自動車整備士の堀井勇吾氏は、現場の視点からそう指摘する。堀井氏によれば、ドライバーが日常の運転の中で気づける兆候はいくつもある。
「真っ先に現れるのは、エンジンをかける時のセルモーターの音です。キーを回した時、あるいはスタートボタンを押した時の『キュキュキュ』という回転がいつもより重く、もたつく感じがしたら危険信号と考えてください。信号待ちでライトの明かりがわずかに暗くなったり、窓の昇降が遅くなったりするのも典型的な初期症状です」
見落としがちなのが、アイドリングストップが作動しなくなる現象だという。車両の制御機能が「これ以上バッテリーを消耗させると始動できなくなる」と判断し、自動的に機能をストップさせるからだ。堀井氏は「違和感を覚えたら放置せず、早めにピットでテスター診断を受けてほしい」と注意を促す。