オセロの原型が誕生したのは1945年(昭和20年)の秋、終戦直後の茨城県水戸市でした。旧制水戸中学校(現在の茨城県立水戸第一高等学校)に通っていた長谷川五郎氏(1932〜2016)が、クラスメイトと楽しめる新しい遊びを模索したことがすべての始まりです。
当時、囲碁のルールは複雑で敷居が高く、誰もが手軽に遊べるわけではありませんでした。そこで長谷川少年は「相手の石を挟んだら自分の色にできる」という直感的なルールを考案します。最初は碁石を使って遊んでいましたが、盤上で石の色を変える手間に直面。そこで牛乳瓶の紙蓋を集めて表と裏を白黒に塗り分けた手作りの駒を自作したのが、オセロの象徴である「両面リバーシブルの円形石」の原点となりました。
その後、製薬会社に勤務していた長谷川氏は、1970年代初頭にこのゲームの商品化を決意。試作品を持ち込んで玩具会社に直談判を重ね、1973年に玩具メーカーのツクダオリジナルから正式に発売されるやいなや、日本中で爆発的なヒットを記録しました。
現在、水戸市役所本庁舎には「オセロ発祥の地 記念碑」が建立されており、水戸市はオセロの聖地として全国のファンに親しまれています。