どれほど強い意志を持とうとしても起きられない背景には、体内における神経伝達物質やホルモンバランスの乱れが存在します。スムーズな起床を司っているのは、副交感神経から交感神経へのスムーズな切り替えと、睡眠ホルモン「メラトニン」の減少です。
夜間に分泌されるメラトニンは、深部体温を下げて休息モードへ導く働きを持っています。通常は起床時間に向けて徐々に減少していきますが、就寝直前までスマートフォンなどのブルーライトを浴びていると体内時計が狂い、朝になってもメラトニンの血中濃度が下がりきりません。その結果、強い眠気と身体の重さが朝に残存してしまいます。
また、血圧や体温を上昇させて活動準備を整える自律神経の働きが鈍っているケースも目立ちます。起床時に交感神経が優位にならなければ、筋肉への血流が不足し、だるさから抜け出せません。朝起きられない根本原因は、夜の過ごし方と生体リズムのミスマッチにあるのです。