世界貴族、すなわち天竜人は、世界政府を創設した20の王たちの末裔である。聖地マリージョアに鎮座し、自らを「神」と自称する彼らは、一般市民と同じ空気を吸うことすら拒み、透明な泡のヘルメットを着用する。そのなかでもチャルロス聖が見せる醜悪さは、他の天竜人と比べても際立っている。
銃を無造作に乱射し、気に入った他者を即座に奴隷として引き立てる。人間の尊厳を徹底的に踏みにじるその姿は、尾田栄一郎が描き出す圧倒的な特権階級の病理そのものだ。彼らが享受する絶対的権力は海軍大将を即座に動かす権限と直結しており、誰も逆らうことが許されない世界の支配構造を鋭く露呈させている。