おふろの王様志木店が幕を閉じたのは、2026年12月26日(日)でした。最終日には常連客が長蛇の列を作り、20年以上にわたる営業への感謝と別れを惜しむ声が館内外に溢れました。
当時から「経営破綻したのではないか」「客足が落ちたせいか」といった憶測が一部で飛び交いましたが、実際の真相は全く異なります。東京建物リゾート株式会社が公表した公式リリースおよび関係者の証言によると、営業終了の決定打は定期建物賃貸借契約の満了でした。
日本の郊外型スーパー銭湯の多くは、20年間前後の事業用定期借地・借家契約を結んで建設されます。志木店もまさにこの契約更新のタイミングを迎えました。施設内設備、特にボイラー配管や受変電設備、濾過循環システムなどの大型インフラは開業から20年が経過すると一斉に耐用年数の限界を迎えます。継続運営には数億円規模の設備刷新投資が必要となる一方、建物のオーナー側との契約条件や事業採算性を総合的に判断した結果、更新を行わずに契約満了での営業終了という苦渋の決断が下されました。