昨日までは元気に走り回っていた子どもが、ある日突然一歩も歩こうとしなくなったり、足を引きずるように歩き始めたりした場合は、心理的な理由ではなく器質的なトラブルを疑うべきです。2歳児が急に歩かなくなった原因として最も多いのが、目に見えない外傷や関節の炎症です。
代表的な疾患に「単純性股関節炎」があります。風邪などを引いた数日から数週間後に、股関節に一時的な炎症が起きて強い痛みが生じるもので、2歳から6歳前後の幼児によく見られます。また、足の指の微小な骨折、爪の割れ、靴の中に入り込んだ小石による傷、あるいは肘の関節が外れかかる「肘内障(ちゅうないしょう)」によって腕全体のバランスが崩れ、歩行を嫌がっているケースも珍しくありません。
機嫌が悪く足に触れられるのを嫌がる、立ち上がろうとすると泣き出すといった兆候が見られる場合は、無理に歩かせようとせず、速やかに小児科または整形外科を受診してください。