おできとは?ニキビや粉瘤との見分け方と痛むしこりの正しい治し方

おできとは?ニキビや粉瘤との見分け方と痛むしこりの正しい治し方

おできとは?ニキビや粉瘤との見分け方と痛むしこりの正しい治し方について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

皮膚科の臨床現場において、医師が一貫して強く警鐘を鳴らし続けているのが「自己判断による圧出(潰す行為)」の危険性です。

「膿を出せば早く治る」という俗説を信じ、爪や市販の器具、消毒していない針で穴を開けて押し出そうとする行為は、患部に壊滅的なダメージを与えます。皮膚表面に膿が出るだけでなく、破壊された毛包壁の裂け目から膿と黄色ブドウ球菌が皮下組織の深層や血流中へと逆流してしまうためです。

この結果、感染が急速に広範囲の皮下に広がる「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」を併発したり、組織欠損が大きくなって深いくぼみ状の瘢痕(一生残る傷跡)が残ったりします。特に鼻周囲から上唇にかけての「顔面危険三角(デンジャラストライアングル)」と呼ばれる領域におできができた場合、血流を介して頭蓋内の海綿静脈洞へ細菌が達し、重篤な頭蓋内感染症を引き起こすリスクさえ存在します。

軽度の毛嚢炎であれば自然治癒するケースもありますが、すでにおでき特有の硬いしこりや拍動痛が生じている段階では、放置や圧迫は悪化への最短ルートとなります。

佐々木 一輝
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佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。