国立競技場は1階席(層)、2階席、3階席の3段スリバチ状構造になっている。この構造が観客の視界や没入感にダイレクトに影響を与える。1階席はピッチやステージに最も近く、選手の息遣いやアーティストの表情まで肉眼で捉えられるほどの臨場感があるが、傾斜がゆるやかなため後方からは全体が見渡しにくい面もある。
2階席はバランスが抜群だ。適度な高さと傾斜があり、全体を見渡しながら迫力も楽しめる優良ゾーンと言える。そして最も高い3階席は、最大34度の急傾斜がつけられている。まるで断崖絶壁から見下ろすような視界で、高所恐怖症の人には少々スリルがあるものの、フォーメーションや会場全体のペンライトの光の海を一望できる唯一無二の絶景が広がる。