「家族の形が変わったのではない。家族に求める期待値が肥大化したのだ」。家族社会学の第一人者である山田昌弘 (社会学者)は、現代日本の夫婦が抱える構造的な問題をそう指摘する。かつてのように単なる生活共同体にとどまらず、精神的な充足やロマンスの維持までを一つの家庭に求めすぎることが、皮肉にも息苦しさを生んでいる。
そうした閉塞感の受け皿として浮上したのが「セカンドパートナー」という概念だ。肉体関係のみを目的とした不倫とは異なり、精神的な共感や知的な対話を分かち合う相手を求める既婚者が急増している。オンラインデーティングサービスの市場が成熟するにつれ、最初から「既婚であること」を前提としたプラットフォームへの需要が必然的に高まった。