天満の魅力を語る上で外せないのが、路地から路地へと酒場を渡り歩く「はしご酒」スタイルだ。昔ながらの赤提灯が灯る老舗の隣に、スタイリッシュなガラス張りのスタンドバーが暖簾を掲げる。この新旧が違和感なく同居するカオスな景観こそが、天満ならではの醍醐味と言える。
特に近年増えているのが、伝統的な大衆酒場のメニューに現代的なツイストを加えた居酒屋だ。例えば、定番のどて焼きにハーブやスパイスを効かせたり、刺身の盛り合わせに自家製ポン酢ジュレを添えたりと、視覚的にも味わい的にも進化している。1軒目でサクッと名物の串カツを摘み、2軒目でスパイスアテとナチュールワインを嗜む。そんな贅沢なはしご酒が、徒歩数分の圏内で完結するのが天満の凄みだ。