かつてのお笑い界には「芸人は体が鍛えられていると面白くない」「マッチョはイジりにくい」という暗黙のジンクスが存在していた。しかし、彼はその古いステレオタイプを自らの肉体と笑いの腕一本で粉砕してみせた。
服の上からでもはっきりとわかる分厚い胸板と丸太のような上腕二頭筋。その圧倒的なフィジカルから繰り出されるのは、相変わらず繊細で天才的なボケと鋭いツッコミだ。この巨大な視覚的ギャップが、新たな笑いの笑点と凄みを生み出した。筋肉は彼の笑いを殺すどころか、むしろ言葉の重みと存在感を増幅させる最強の武器となったのだ。