お台場への本社移転に伴い、日本のエンターテインメント界には爆発的な熱量がもたらされた。その象徴的モチーフとなったのが、爆発的ヒットを記録したテレビドラマ『踊る大捜査線』シリーズだ。劇中で幾度となく描かれた湾岸エリアの景観や新社屋の近未来的なシルエットは、当時の視聴者に「新しい時代の幕開け」を強烈に印象付けた。
かつては番組のセットやロケ地自体が強力なコンテンツとなり、若者文化の発信地として社会現象を巻き起こした。しかし、現在の民放テレビ放送業を取り巻く環境は激変している。従来の地上波放送だけに依存するモデルからの脱却が急務とされるなか、情報・報道番組から大仕掛けなバラエティ、ドラマに至るまで、制作現場にはこれまでにない柔軟性とスピード感が求められている。