一般に「喉仏」あるいは英語圏でアダムス・アップルと呼ばれる部位は、解剖学的には甲状軟骨という名の軟骨構造である。男性は思春期に男性ホルモンの影響でこの軟骨が前方に大きく突出し、声帯が伸びて声変わりが起こる。一方で女性の軟骨は本来、鈍角(約120度)に開いているため外からは目立ちにくい。
しかし解剖学的な個体差は大きく、生まれつき女性であってもこの軟骨の角度が鋭かったり、頸部の皮下脂肪が薄かったりすると、くっきりと輪郭が浮かび上がる。「喉仏があるから女性らしくない」という解釈は単なる誤解であり、骨格の個性に過ぎないケースも多いのだ。