一般にはあまり知られていないが、NPBの審判員は全員が日本野球機構と1年単位で契約を結ぶ個人事業主だ。プロ野球選手と同様、毎年オフシーズンには過酷な契約更改が待っており、終身雇用の保証などどこにもない。
各試合でのストライク・ボールの判定正確度、球審および塁審としての位置取り、紛争時の対応力、さらには公認野球規則への習熟度まで、あらゆる要素が詳細にデータ化される。このシーズン積算の成績データこそが、翌年の年俸額や一軍定着度、ひいては戦力外通告の根拠となる。スポットライトの陰で、彼らは毎試合生き残りを賭けた査定に晒されている。