「トレーニングは食前と食後のどちらに行うべきか」という問いに対する答えは、トレーニングの主目的が筋肥大(バルクアップ)なのか、それとも体脂肪減少(ダイエット)なのかによって正反対になります。
筋肥大を最優先にするなら「食後(2〜3時間後)」が絶対の選択肢です。体内に十分なグリコーゲン(糖質)が蓄えられ、血中アミノ酸濃度が適度に保たれている状態でなければ、高重量を扱い切る筋力や粘りを発揮できません。また、エネルギーが不足していると、身体は自らの筋肉を分解してエネルギー源を作り出す「カタボリック」を引き起こします。
対照的に、体脂肪の燃焼を狙う軽〜中強度の運動であれば「食前(空腹時)」に一定のメリットが存在します。体内の糖質が枯渇している状態では、脂質がエネルギーとして優先的に動員されるためです。ただし、この場合でも激しい無酸素運動を行うと筋肉の大幅な減少を招くため、アミノ酸サプリメント(BCAAやEAA)を事前に補給する工夫が欠かせません。