オーディション『No No Girls』がこれほどまでに多くの人々の心を掴んだ最大の理由は、プロデューサーであるちゃんみなの審査基準の明確さにあります。彼女が一貫して求めたのは、容姿の画一的な美しさや型にはまったアイドル的愛嬌ではなく、「あなた自身の声で、あなたの言葉を歌えているか」という本質でした。
一般的なオーディションではマイナス評価とされがちなハスキーボイス、独特の節回し、体型のコンプレックス、あるいは過去の挫折経験。ちゃんみなはそれらすべてを「替えの効かない個性」として肯定し、泥臭く磨き上げることを求めました。表面的なスキルの上手さではなく、「その歌声に人生が乗っているか」「痛みを強さに変える覚悟があるか」という魂の深度が、最後の合否を分ける決定打となりました。
BMSGの代表であるSKY-HIが掲げる「クオリティファースト」「クリエイティブファースト」の理念とも共鳴し、日本の音楽シーンにおいて極めて稀有な「表現者の尊厳を最優先にしたアーティスト選考」が貫かれたのです。