広大な敷地に足を踏み入れてまず圧倒されるのは、圧倒的なロケーションの良さだ。信濃川の雄大な流れを間近に臨み、対岸の巨大ターミナルや大型船の往来を一望できる。川沿いの遊歩道には心地よい風が吹き抜け、散歩を楽しむ市民の姿も絶えない。
敷地内にたたずむ旧新潟税関庁舎は、安政の五カ国条約によって開港した5港(横浜、神戸、長崎、函館、新潟)の中で、開港当時の税関庁舎が現存する唯一の遺構だ。和洋折衷の独特な建築様式「擬洋風建築」の美しさは息をのむほど。幕末から明治へと大きく舵を切った時代の熱量が、その漆喰壁や屋根の細部からひしひしと伝わってくる。