牛角の歴史を語る上で外せないのが、1996年1月にオープンした創業店舗の存在です。創業者の西山知義氏が世田谷区三軒茶屋の路地裏に構えた「焼肉市場 七輪」こそが、現在の牛角の原点に他なりません。当時、高級志向か大衆的すぎる大衆店に二分されていた焼肉市場に、「おしゃれで清潔、安くて旨い」という新たな選択肢を持ち込んだイノベーションの現場でした。
取材関係者の証言や当時の創業エピソードによれば、客の要望やクレームを「1件につき割引」という形で真摯に集め、サービスの改善を徹底的に繰り返した場所がこの三軒茶屋の店舗です。店名が現在の「牛角」へと改称され、瞬く間に全国へとチェーン展開を遂げた後も、この地はブランドのDNAが宿る「総本山」として特別な意味を持ち続けています。