東京から田舎町・浮雲町へと引っ越してきた人気モデルの夏芽(小松菜奈)と、地元の神主一族の跡取りとして圧倒的な神性を纏う少年・コウ(菅田将暉)。ふたりが出会った瞬間に火花を散らす「絶対的な美の衝突」は、観客を一瞬で物語の世界へと引きずり込む。小松菜奈が放つ透明感と鋭い眼差し、そして菅田将暉が体現する破滅的でありながら神々しいカリスマ性。スクリーンに映し出されるふたりの姿は、単なる恋愛関係を超え、互いを神格化し合わずにはいられない十代特有の全能感と脆さを強烈に照射していた。
特に圧巻なのは、神楽の夜や海中でのクライマックスシーンだ。傷つき、全能感を奪われながらも互いに引き寄せられずにはいられないふたりの愛執は、痛々しいほどに美しい。演技を超えた真迫のエモーションが全編に溢れている。