鳥貴族の歩みは決して順風満帆な一本道ではなかった。過去に行われた価格改定に伴う一時的な客離れや、初期の海外展開で突きつけられた厳しい現実など、幾度もの試練が同社を襲った。しかし、大倉忠司社長は直面した壁から目を背けることなく、即座に現場のオペレーションとコスト構造の根本的な見直しへと舵を切った。
過去の失敗要因を徹底的に洗い出した同社は、メニュー構成の最適化と店舗運営の効率化を推進。無駄を徹底的に排除した筋肉質な経営体質へと生まれ変わり、外食需要の激変をも跳ね返す「奇跡のV字回復」を成し遂げた。挫折の記憶を強固なビジネスモデルへと昇華させる柔軟性とスピード感こそ、大倉社長の真骨頂と言える。