エース級のアナウンサーが絶頂期にNHKを離れる際、世間では様々な憶測が飛び交います。しかし、過去の会見や手記、関係者への取材を精査すると、退職理由には構造的な要因が存在することが分かります。
最大の要因は「全国転勤の継続」と「ライフイベントの両立」です。公共放送である以上、東京アナウンス室に定着した後も、管理職昇進や組織改編に伴い再び地方拠点局(大阪、名古屋、福岡など)へ異動となる可能性が常に伴います。パートナーの仕事や子どもの教育環境を考慮した際、拠点を東京に固定したいという希望が、独立や異業種転職への引き金となります。
また、気になる結婚相手の傾向としては、民放アナに多いプロスポーツ選手や派手な芸能人との婚姻例は極めて稀です。多くは国家公務員(官僚)、医師、大手総合商社勤務のビジネスパーソン、あるいは局内のディレクターや記者といった、価値観を共有しやすい堅実な職種のパートナーを選ぶ傾向が顕著です。
有働由美子氏や神田愛花氏のようにフリー転身後に民放バラエティや報道で大成功を収める道がある一方で、近江友里恵氏のように大手不動産会社(三井不動産)の開発部門へ転身するなど、メディアの枠に囚われない自立的なキャリア選択を行うケースも増えています。