松岡俊介が東京を離れた最初のステップは、富士山麓での暮らしでした。その後、より深い自然環境と静寂を求め、現在の静岡県・伊豆半島の山奥へと拠点を移転。彼が選んだ住まいは、最寄りの幹線道路から未舗装の山道を登った先に佇む、木々に囲まれた一軒家です。
かつてドキュメンタリー特番で密着されたその自給自足生活の実態は、視聴者に強烈なインパクトを与えました。水道は引かず、敷地内に湧き出る天然の湧き水をパイプで引き込んで生活用水に使用。暖房や調理の熱源には薪ストーブや薪風呂を活用し、日々の薪割りは松岡自身の日課となっています。テレビは置かず、スマートフォンなどのデジタルデバイスとも適度な距離を保ち、太陽の運行とともに起きて眠る、サーカディアンリズムに沿った生活を徹底しています。
この暮らしに伴い、見た目の変化も劇的なものとなりました。かつてのシャープでモードな美男子スタイルから、胸元まで伸びた豊かな顎髭、無造作に束ねられた長髪、自身で藍染めや手縫いを施した機能的なワークウェアを身に纏う姿へと変貌。「現代の仙人」とも称されるその風貌は、単なるファッションの奇抜さではなく、過酷な自然と対峙しながら生き抜く男の機能美と風格を宿しています。