「絶対に押すな」と言われるとボタンを押したくなる――この心理現象は行動経済学で「カリギュラ効果」と呼ばれます。禁止されればされるほど、人間の脳はその対象に対する関心を極限まで高めてしまいます。ネットの闇に隠された不吉なワードもまさにこの機微を突いており、危険だと分かっていても指先が検索ボタンへと向かってしまう中毒性を秘めています。
裏エピソードとして見逃せないのは、これらのコンテンツの多くが制作側の緻密な計算によって作られている点です。単なる嫌がらせ目的だけでなく、アクセス数を稼ぐためのマーケティング手法や、代替現実ゲーム(ARG)のプロモーションとして密かに仕掛けられたケースも少なくありません。恐怖や恐怖心を煽ることでユーザーの注意を引く「ホラー・バイラル」の手法が、閲覧者のトラウマと引き換えに消費されているのが現実です。