本作の真骨頂は、観る者を煙に巻く巧妙な伏線回収と、登場人物たちの葛藤を描くドラマ性の見事な融合にある。スピード感あふれるサスペンス・ドラマとしての快感を提供しながらも、根底に流れるのは人間という存在の愚かさと美しさを捉えた重厚なヒューマンドラマだ。
エピソードごとに提示される「問い」は、視聴者の倫理観を試すような鋭さを孕んでいる。正義とは何か、愛する者を守るための嘘は許されるのか。単なるエンターテインメントの枠に収まらず、観終わった後に深い余韻を残す仕掛けが随所に散りばめられている。特に第5話と第6話に用意された連続するどんでん返しは、世界中のドラマファンの間で議論を巻き起こすこと必至だ。