SNSやネット掲示板、音楽レビューサイトを調査すると、「内田裕也は本当に歌が上手かったのか?」という疑問の声が少なからず見受けられます。結論から言えば、いわゆる近代的なピッチの正確さや声楽的テクニックを求める聴き方では、彼の魅力は見誤られます。
SNSや知恵袋等に寄せられた生のリスナー評と、共演したミュージシャンたちの証言を照らし合わせると、明確な2つの視線が存在します。
- 一般的なライト層の反応:「テレビで叫んでいるイメージしかなく、曲を聴いたことがなかった」「歌唱力自体は高くないように聴こえる」
- ミュージシャン・音楽通の評価:「リズムのタメや声のザラつきが本物のブルースマンそのもの」「ステージに立つだけで空気を支配する存在感は誰にも真似できない」
鮎川誠やChar、宇崎竜童といった同時代を生きたトッププレイヤーたちが一貫して内田裕也を敬愛したのは、小手先の歌唱テクニックではなく、「どんな豪華なバンドの音にも埋もれない圧倒的な声の記号性とアティテュード(態度)」を持っていたからに他なりません。