初期のモッパンといえば、とにかく「量の多さ」と「ビジュアルのインパクト」がすべてだった。しかし、現在のトレンドを牽引しているのは音だ。超高感度バイノーラルマイクの普及により、クリスピーチキンの「ザクッ」という破砕音や、濃厚なスープを啜る微細な音までもが立体的に再現される。
音響効果によるASMR(自律感覚絶頂反応)要素を取り入れたことで、コンテンツの性質は「視聴するもの」から「体験するもの」へと変化した。トリプルA級の映画撮影現場にも引けを取らない音響機材を導入するクリエイターが増え、音の質が再生数を左右する時代に突入している。