1999年の結成以来、スーパーデュオとして走り続けてきた「ケロ」こと増田裕子と、「ポン」こと平田明子。主宰する「カエルちゃんオフィス」を拠点に、ふたりは常に子どもと同じ目線に立ち、型破りなステージを届けてきた。名曲『エビカニクス』のブレイクは偶然の産物ではない。長年培われた舞台経験と、観客の呼吸を敏感に察知する職人技のような感性が結実した瞬間だった。
ふたりの生み出すキッズエンターテインメントには、いわゆる「子ども向け」という甘えやお仕着せが一切ない。大人が見ても思わず吹き出してしまう絶妙なナンセンス感と、本物の音楽的クオリティが同居している。舞台上で増田が奏でる軽快なアコーディオンやピアノ、平田の圧倒的な身体表現とキレのあるツッコミ。この絶妙なバランスこそが、大人と子どもが同じ熱量で共鳴できる唯一無二の土台となっている。