同じ「二遊間」を形成するショートストップとセカンド(二塁手)ですが、求められる役割と身体的負荷には明確な違いが存在します。グラウンド図面を見れば二塁ベースを挟んで対称のように見えますが、決定的な差となるのが「一塁までの距離」です。
セカンドは一塁までの距離が短いため、捕球さえ確実であれば多少送球が山なりでもアウトにできます。これに対し、ショートストップは三遊間の深い位置から一塁まで約40メートル近い距離をノーバウンドで強い送球を届けなければなりません。そのため、絶対的な「強肩」と、身体が流されながらでも正確に投げるスローイング技術が必須条件となります。
また、右打者の引っ張った痛烈な打球が最も飛んでくるのがショートの守備位置です。打球速度がセカンド側よりも圧倒的に速いため、瞬時の反応スピード、打球のバウンドを予測する空間認知力、そして強烈なライナーにひるまない度胸が強く求められます。