人間が意識的に処理できる情報量は、眼から入る膨大な視覚データのごくわずか数パーセントに過ぎない。もしすべての光や音、匂い、肌触りを同等に認識し続ければ、脳は瞬く間にオーバーヒートしてしまう。このパンクを防ぐ司令塔の役割を果たしているのが、脳幹から視床にかけて広がる網様体賦活系(RAS:Reticular Activating System)だ。
近年の脳科学研究によって、網様体賦活系が強力なゲートキーパーとして機能している実態が明らかになってきた。あなたが「目標」や「課題」、「特定のワード」に意識を向けると、RASはその情報に「重要ラベル」を貼り付ける。その結果、これまで背景のノイズとして捨てられていた情報が、一気に意識の表面へと浮上してくる仕組みだ。