この販売中止騒動において、業界内外から極めて高い称賛を浴びたのが、岩下食品の代表取締役社長・岩下和了氏による誠実な情報発信でした。一般的に企業が不都合なトラブルで商品を引っ込める際、曖昧な表現で幕引きを図ることが少なくありません。しかし、岩下社長は公式X(旧Twitter)上で自らの言葉で率直に想いを吐露しました。
岩下社長は当時、次のような趣旨のメッセージを発信しています。
「新生姜の可愛らしさを表現したくて無邪気に作ったグッズでした。しかし、これが女性アイドルやそのファンの方々に不快な思いや恐怖を与えてしまう可能性がある以上、放置することはできません。純粋に楽しんでくださっていた方々には大変申し訳ないですが、販売終了を決断いたしました」
このコメントは瞬く間に拡散され、ネット上では「潔い英断」「ファンと演者を守る素晴らしい企業姿勢」と圧倒的な支持を獲得しました。売上や話題性を犠牲にしてでも、「誰も不快にさせない」というブランドの根幹を守り抜いたこの対応は、現代のSNS時代におけるブランドコミュニケーションの教科書的な事例として今なお語り継がれています。