作画スキルの向上を目指すイラスト愛好家にとって、ドラゴンボールの名シーンを白黒で模写することは最高のトレーニングになります。フリーザ編での「クリリンのことかーっ!!!!!」や、セル戦の親子かめはめ波など、伝説的なコマを再現する際にはいくつかの重要な視点があります。
最も重要なのは、悟空のかっこいいポーズの描き方に直結する「重心の捉え方」です。鳥山構図の特徴は、極端なパース(遠近法)を用いながらも人体のデッサンが一切破綻していない点にあります。拳を突き出すカットでは、手前にある拳を大胆に大きく描き、胴体や後方の脚をコンパクトに収めることで、紙面を突き破るようなダイナミズムが完成します。
また、集中線や効果線を引く際は、消失点を悟空の胸元や瞳など「最も見せたい部分」に正確に合わせることが鉄則です。線のスピードと筆圧を一定に保つことで、紙の上に本物の衝撃波が走るような視覚効果を再現できます。