こうした食文化と体質のギャップに対し、近年メディアを通じた科学的検証が急速に進んでいる。特に大きな反響を呼んだのが、先日放送されたNHKスペシャル『日本人の食生活と牛乳の真実』だ。同番組では、最新のゲノム解析データをもとに、日本人の小腸内で起きている乳糖分解メカニズムを可視化し、多くの視聴者に驚きを与えた。
番組放送直後からSNS上では「ずっとお腹が痛かった理由がようやく分かった」「体質に合わないものを無理に飲んでいたのかもしれない」といった声が相次ぎ、見逃し配信サービスであるNHKオンデマンドでも教育・ドキュメンタリージャンルで異例の再生数を記録した。
また、こうした動きは国内にとどまらない。Netflixなどのグローバルな映像配信サービスでも、遺伝子と食生活の相性を描いた海外の科学ドキュメンタリーが数多く配信され、世界的に「個人の体質に合わせた個別化栄養(パーソナライズド・ニュートリション)」への関心が高まっている。画一的な健康法を疑い、科学的根拠に基づいた食の選択を行う時代が本格的に到来したと言える。