なぜ人は「ネット De 真実」に目覚めるのか?暴走する情報空間

なぜ人は「ネット De 真実」に目覚めるのか?暴走する情報空間

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日本の文脈において、この問題は独特の歴史的経緯を持つ。かつて2ちゃんねるを開設した西村博之が残した「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」という言葉は、黎明期のネットリテラシーを象徴するフレーズとして長年消費されてきた。当時のネット空間には、マスコミ報道を相対化し、批判的に検証する知的な優位性という建前があった。

しかし、その「既存権威へのシニシズム(冷笑)」は、いつしか「大手メディアが報じないことこそが真実だ」という短絡的な逆張りの信仰へと反転した。新聞やテレビが報じないスキャンダルや陰謀論を信じることが、知的な自立であると勘違いされる土壌が形成されたのだ。かつてメディア不信を唱えていた人々が、いまや最も粗雑なネットのデマを「隠蔽された真実」として無批判に拡散する側に回っている。

森 瞳
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森 瞳

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